2012/12/04 Tue
高城剛さんの『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』を読みました。



スペインのバスク地方にある小さな町、サン・セバスチャンが
どのようにして美食の町として世界中から観光客を集めるまでになったのか、
その軌跡を様々な視点から追ったレポートです。

ただ、僕が読んでいる間も読了後にも強く感じたのは、
サン・セバスチャン礼賛ではなく、
日本の、特に地方都市の今後に対する氏の憂いと焦りの気持ちでした。

「あぁ、この人は本当に日本を愛しているのだな」

と、逆説的ながら感じたのです。

年に1度か2度、海外旅行を楽しむ僕でさえ、
外から見た時の日本の良さ、
特に食の素晴らしさをいつも再発見します。

まして1年のほとんどを海外の、しかも様々な国で過ごし、
日本にはたまにしか帰らないような氏から見れば、
日本の現状は歯がゆくて、もどかしくて、
身をよじるような焦燥感の元凶でしかないのでしょう。

ただ、氏の主張を実現する為には、
橋下徹さんが声高に訴えているような、
地方自治の拡充が先決。

国は規制の壁を出来るだけ取り払い、
それこそ消費税を地方税化するなどして
地方が主体的に予算を使えるようにしていく必要があります。

もちろん、地方自治体としては、
より政治的なセンスや実行力が求められますから、
成功するところ、失敗するところ、
地域ごとの格差は今以上に拡がるでしょう。

それでも将来を、未来を考えると、
日本はその方向にいくべきだと僕は思うのです。

だって、折角国内旅行をしても、
駅前はシャッターだらけで、
どこもかしこも同じチェーン店ばかりだったら、
つまらないですよね?

有楽町で日本中のお土産や名産を買えてしまったり、
インターネットでポチッとすれば自宅まで届けてくれたり、
もちろんそれはそれで便利なのだけれど、
それだけじゃ、退屈じゃないですか?

そこでしか食べられないもの、
そこでしか買えないもの、
そこでしか見られないもの、
そこでしか体験できないこと。

"One and Only"を増やしていかないと!

そんなことを、感じさせてくれた一冊でした。

そして激しくお腹が減り、
バスク料理を日本で食べられそうなお店を検索してしまいました。

表参道にある"ABASQUE(アバスク)"というお店が美味しそうなので、
今度行ってみようと思います!

僕のなかのきっかけや引き出しを、
どんどん増やしてくれる。

やっぱり好きだな、高城さん★
関連記事
comment
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
trackback
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック