2012/11/23 Fri
バリ島旅行も、現地7日目、最終日です。

この日の深夜の飛行機で成田に帰ります。

胃はたまにキューッとするものの、
体調はすっかり良くなりました。



ディシニでの最後の朝食は、おかゆを頂きました。

昆布やカツオのダシがしっかり効いて、
とても美味しい締めとなりました。

名残を惜しむようにチェックアウトの12時ギリギリまで、
プールで泳いだり、読み残した本を読んでゆったり過ごします。

ありがとうディシニ!

12時になり、チェックアウトと精算をして、
スーツケースを預かってもらいます。

「お腹は大丈夫ですか?」

すっかり仲良くなったフロントの方の優しさに、
グッと寂しさがこみ上げます。

「おかげさまで良くなりました」

旅行会社の方が迎えに来るのが21時。

それまでの予定をまったく決めないまま、
クロボカンのビーチの方まで散歩することに。



途中、以前に宿泊したことのある
ザ・ドゥスン ( The DUSUN ) というヴィラの前を通ったのですが、
周りにほとんど何もなかったところが、
ホテルや他のヴィラなどが立ち並び、
すっかり様相が変わっていました。

まだまだ発展途上のバリ。

ラヤスミニャック通りにも歩道が出来ていたり、
道もどんどん、良くなっていくのでしょうね。

彼女とそんなことを話しながら、
真新しいアスファルトの道を歩いて、
灼熱の太陽にうんざりしそうになった時、
お目当てのカフェレストラン、
The BIKU (ビク)に辿り着きました。



予約をしていなかったので、
満席のところを10分ほど待って入店。

とても広いソファー席に通され、
ゆったりとメニューを眺めます。

客層は、やはりオージーがたくさん。

アンティークな家具類やウッディーな内装、
高い天井で開放感もあり、とても居心地の良い空間です。



彼女はナシゴレンスペシャルを、



僕はガスパチョ(スペイン風冷製トマトスープ)と、



ソト・アヤムをオーダー。

バリにしてはあっさりで優しい味つけで、
すべて美味しく頂きました。

「明日には東京だよ!寂しいね」

と、彼女。



最後の日のゆったりとしたランチに、
ピッタリの素敵なお店でした。

「タクシーを拾ってとりあえずDFSまでフリーチケットで行って、
そこからクタ界隈を散歩しようか」

そう決めてビクを出ると、
丁度、安心と信頼のブルーバードタクシーが通りかかりました。

僕らの視線に気づき、クラクションを鳴らしてきます。

"You need taxi?"

ビクのガードマンが止めてくれた、
そのタクシーに乗り込みます。

「DFS?いいけど高すぎるからお勧めしないよ」

ドライバーのSantosoさんは、
ビックリするほど日本語がペラペラでした。

「どこで日本語を覚えたんですか?」

「いや、こうしてお客さんとの会話で覚えたんですヨ。
日本語は本当に難しいネ!」

と、サントソさん。

ただ、寝る前には毎晩、日本語のCDを聴いているそうです。

日々の努力。
ただただ、凄い。
頭が下がります。

「ねぇ、チャーターしようよ」

彼女に提案してみました。

早速プライスを交渉してみると、

「1時間5万ルピア(450円くらい)ネ。
今から7時間だと35万ルピア(3,200円くらい)でいいよ」

「え!?本当に!?」

あまりにも僕らが素直に驚いてしまったからか、

「え?クタでしょ?あまり遠くに行かないでしょ?」

と、不安げなサントソさん。

「ウルワトゥに行きたいです。ケチャック見たいです!」

と、僕が言ったところ、

「ウルワトゥ?OK、40万ルピア(3,600円くらい)で行くヨ」

と、交渉成立。

サントソさんは、バリでは数少ないキリスト教徒で、
日曜日には教会のミサでギターを弾き、
小学生の息子さんがドラムを叩いているとのことでした。

「イスラム教徒は豚が食べられないネ、
ヒンドゥー教徒は牛が食べられないネ、
僕は両方ダイジョウブ」

DFSはやめて、直接ウルワトゥに向かってもらうことにしたのですが、
サンセットまではまだ時間があったので、
途中のGWK(ゲーウェーカー)カルチュラル・パークに、
まずは連れて行ってもらいました。



僕は2回目、彼女は初めて。

前回来た時にはもっと閑散としていて、
ほとんど観光客もいなかった記憶があるのですが、
今回は中国人観光客を中心に、結構賑わっていました。



目玉はこの巨大なヴィシュヌ神の像。



うんうん、これはさすがにインパクトが大きいので覚えています。



後ろ姿もパチリ。



斜め前に乗り出すような作りになっていて、
目は半眼。



そしてヴィシュヌ神の奥、
一段低いところに現れるのがガルーダ像。

こちらも巨大なのですが、
どこか中途半端で、まだ作り途中のような雰囲気があります。



ガルーダ像の反対側は展望台になっていて、
ジンバラン、クタ、スミニャック、クロボカンの辺りを、
一望することが出来ます。

バリにはあまりこうした高台がないので、
貴重なスポットですね!



再びガルーダ像の近くに行ってみました。

近くで見ても、やはり中途半端な印象が拭えません。



というか、このゲーウェーカー・カルチュラル・パーク自体が、
とっても中途半端なんですよね。

かなり広い敷地なのに、まったくそれを活かしきれていないというか、
開発途中でやめてしまったような状態です。



そんな謎な観光スポットを後にし、
再びタクシーに乗り込みます。

GWKを出てすぐに、廃墟状態の巨大な建造物がありました。

見た目はホテルかコンドミニアムの骨組みのようなのですが、
やはり建設途中で止まってしまい、放棄されて廃墟になっています。

ここのプロジェクト全体が、資金不足でストップしてしまったのでしょうか。

「バリではどんな職業が人気なの?」

「そうですネ、弁護士や不動産屋ネ。とても儲かるネ。
バリではお金があれば何でも出来るヨ。
大学もお金があれば入れるけど無かったら入れない。
僕の子供も大学に行かせてあげたいけど、無理ネ…
ドラムも買ってあげたいけど、高いネ…
でもネ、必ず買うヨ。今はダメだけどね、必ず買うヨ」

サントソさんのご家族の話で盛り上がっているうちに、
ウルワトゥに到着。

サンセットに間に合いました。



サーフスポットとしても有名なウルワトゥは、
バリ島南西にあります。

海が青い!そして波が高い!



少し登ったところの突端に見える3層の塔が、
ウルワトゥ寺院です。



まずケチャックダンスのチケットを買い(800円くらい)、
ケチャックの始まる時間まで、散歩しつつ観光します。



塔の傍には、異教徒は近づけないのだそうです。



さすがサンセットで有名なスポット。

絵になります。



ガイドブックには、
『野生の猿がたくさんいるので持ち物を盗られないように注意!』
と書いてあるのですが、実際に見たのはこの一匹だけ。

「どうしてだろうね…全然いないネ…」

と、サントソさんも不思議そう。



「ケチャックは人気だから、早めに行かないと良い席を取れないヨ」

と、サントソさん。

本当はもう少し崖の上、海沿いを散歩したかったのですが、
渋々劇場に向かいます。



猿はここウルワトゥ寺院のご神体。
なので、狛犬ならぬ狛猿です。



劇場に到着してみてビックリ!

まだ開始まで30分もあるというのに、
既に物凄い人、人、人でした。

係のおじさんの手招きに応じて、
ようやく隙間に腰を下ろすことが出来ました。

日没に合わせて、お坊さんのお祈りからスタート。



スタンバイするバリニーズたち。



観光客向けの見世物とはいえ、
気合いが感じられます。



さぁ、始まりました!

チャッチャッチャッ…

不協和音と独特のリズム。



王女様や王子様など、主要な出演者も登場し、
ストーリーが展開していきます。



事前に物語の内容が書かれた紙をくれるので(日本語)、
セリフがなくても内容がわかるようになっています。



観光客で埋めつくされた狭い舞台を、
上手く使って観客を盛り上げます。



すっかり日も暮れてマジックアワー。

ケチャックの劇場からは、
残念ながら日没とウルワトゥ寺院を
同時に写真に撮ることは難しいです。

というか、多くの観客がケチャックの途中なのに
日没の方の写真を一斉に撮り始めるので、
ちょっと演者の方がかわいそうでした。



後半は完全に夜になり真っ暗な中で進みます。



物語に完全な決着を着けないのがバリ流とのこと。

中途半端にスパっと終わりますが、
なぜか後に残るのは爽快感です。

「ねぇねぇ、来て良かったよ!見て良かったよ!」

彼女が喜んでくれたので、僕も嬉しい!

ケチャックが終わったのが大体19時頃だったので、
ウルワトゥを出て晩御飯を食べても、
充分21時に間に合うかなと思っていました。

「ジンバランの海鮮屋台でシーフード食べマスカ?
クタの近くに安くて良いお土産屋さんもあるヨ」

サントソさんも呑気に言っていたのですが、
ウルワトゥからがとにかく大渋滞でした。

ただでさえクタからクロボカンまでは渋滞するのに、
デワルチ交差点(DPS前の交差点)に地下道の建設が始まったため、
余計に混んでいるとのこと。

バリでAPECが開催されるらしく、
その前までには間に合わせたいと、2013年5月に完成予定だそう。

地下道が完成すれば、サヌールやデンパサール、ウブド方面から
ヌサドゥア、空港への移動が今よりスムーズになるそうですが、
とりあえず今はまったく車が動きません。

これじゃご飯を食べるどころか、21時の待ち合わせにさえ
間に合わないのでは!?と心配になった頃、
ようやく車が流れ始め、
最後は近くのCOCOスーパーマーケットで
サントソさんに慌ただしく別れを告げ、
お土産を少し買い足し、
何とかギリギリ21時にディシニに到着することが出来ました。

既にツアー会社の方が待っていたので、
ディシニの皆さんとも最後の会話を楽しみ、
空港へと向かいました。

この空港までの道がまた渋滞。

ングラライ国際空港(デンパサール国際空港)自体も、
APEC開催に合わせて大規模な拡張工事中でした。

完成予想図がイラストで掲示されていたのですが、
一目でバリと分かる伝統の雰囲気も残しつつ、
未来的なデザインになっていて、非常にオシャレでしたよ!

ただ、APEC開催は2013年とのこと。
間に合うのか心配です…

食べそこねたディナーは、
結局空港のレストランで食べたのですが、
残念ながら今回のバリ旅行中、最もマズイ食事となりました。
値段ももちろん空港価格で超割高。

あちゃ〜。

あと、最後のお土産を買われたい方は、
出国審査を済ませてから買いましょう。

空港1階の土産物屋さんは値札もなく、
ボッタクリ価格です(やられました…)。

出国審査をした後のお店で、
同じ物がちゃんと値札付きで安く売っています
(といっても空港価格なので街中のお店の方が安いです)。

そんなこんなで終わり良ければ、とはなりませんでしたが、
当初の目的である、ゆったりのんびりはしっかり達成しましたし、
まったく予定を組まずに突入した割りには観光も楽しみました。

お腹こそ壊して大変な思いをし、
一時はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、
なんともリゾートになりきれないバリが、僕は大好きです!

きっと次に来る頃には、
空港もすっかり綺麗にスタイリッシュになって、
道にはもっと歩道が増えて歩きやすくなって、
渋滞も少しは緩和されて、

「クロボカンはもう古い。今はチャングーだよ」

という状態なのでしょう。

のんびりとしていて常に笑顔なのに、
お金が絡むと急にビジネスマンの顔になるバリニーズ。

お金を稼ぐ為の勉強を惜しまないバリニーズ。
純粋に凄いと思いますし、見習うべきところもたくさんあります。

そしてそうして稼いだお金を、
お祭りごとにほとんど使ってしまうバリニーズ。

物価がどんどん上がり、核家族化が進み、
発展途上国の宿命に漏れず、
格差が加速度的に拡がっているバリニーズ。

また会う日まで。

楽しかった!
ありがとう!!

Terima kasih ★
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