2012/02/13 Mon
六本木ヒルズの森美術館で行われていた
歌川国芳展。

大混雑とは聞いていましたし、
なにせ訪れたのが最終日前日の土曜日でしたから、
彼女と2人、覚悟して向かいました。

それでも、そんな僕らの想像をはるかに超えた混雑が、
そこには待っていたのでした。



チケットを買ってエレベーターに乗るまでに30分ほどかかり、
上に上がって会場に入るまでに、また同じくらい並びました。

そして会場に入ってからも、とにかく人の頭ばかり。

最前列は横並びに並んでズリズリ少しずつ移動する感じ。

こりゃちょっと大変だ。

出来るだけ空いているところを中心に見て、
混んでいるところは2列目から目を凝らす、
という鑑賞となりました。

それでも本当に観て良かった!

個人的なベストは、肉筆画の掛け軸、
「浴衣を抱える美人」。
(「方丈の庵から」さんに写真がありました)

これぞ日本的な美しさ。

戯画等で遊んだり、
3枚組の大迫力な構図で挑戦的な画風を披露した国芳ですが、
基本の部分がしっかりしていたことが、
この1枚からわかります。

柔らかく繊細な線の表現や色のバランス、
次の動きを感じさせる生々しさ、
艶っぽくも控えめな表情の描き方などが秀逸。

もちろん浮世絵の場合、
彫り師や摺り師の卓越した技術があってこその芸術表現なのですが、
こうして国芳の肉筆画を間近で見られたことが、
今回で一番の収穫でした。

並んだり押されたり、
芋洗いになった甲斐がありましたよ。(笑)

次点は、「荷宝蔵壁のむだ書」。

荷宝蔵壁のむだ書
(画像は早稲田大学演劇博物館浮世絵閲覧システムより)

これ、江戸時代後期の作品ですよ!

しかも浮世絵ですから、版画です。

手書きに見える文字も含めて、版画です。

当代一流の彫り師と摺り師と絵師(国芳)が、
本気で遊んでいる。

古さを一片も感じさせないアタラシサ。

今の漫画文化は日本に生まれるべくして生まれたのだと、
実感させてくれた一枚でした。



帰り際、展望台から東京タワーをパチリ。

当時の江戸は
この高さから見たらどんな街並みだったのだろうと、
思いを馳せたwataqoo。

素敵な展示、ありがとうございました★

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