2012/01/14 Sat
珈琲が1杯1,000円以上するお店。

コヒア・アラビカの存在は知っていました。
ただ、なかなか赤坂を訪れることが無かったのです。

そして今日、ようやく伺うことが出来ました。



「生きている珈琲 コヒア アラビカ」。

地下に階段を降りる過程から、
期待が高まります。

「いらっしゃいませ」

先客はカウンターに2人。

どこに座るか迷って、
カウンターにしました。

メニューを開いてビックリ。
噂には聞いていましたが、
1,000円以上から。

事前に知っていてもビックリするメニュー。
知らずに入った方は、一体どうするんでしょう。
反応を見てみたいです。

ブレンドはマイルドとストロングの2種類で、
共に1,500円。

ブレンドの方が値段の高いお店は、
初めてかもしれません。

「酸味系だとどれですか?」

彼女が聞くと、

「酸味?うーん、豆の種類じゃなくてローストによるから。
まぁ、アラビアモカ(イエメン)かな。ミディアムで焼いてるから」

と、マスター。

それに対して、ストロングブレンドをオーダーした僕。

「あぁ、それか、そこには載せてないんだけど、
(彼女と)同じ豆のフレンチローストもあるよ。
ブルマンと同じ値段(2,000円!)だけどね」

珈琲1杯に2,000円!

3~4人分くらいの豆を贅沢に使った、
駒沢大学ハーモニーのナチュラルモカ、
スーパーフルボディーでさえ、
1,350円でした。

一瞬ひるんだのですが、
折角の機会です、それを注文しました。

photo_org (14)_R

やぐらのネルドリップで抽出された一杯。

点て方にはあまりこだわっていらっしゃらない様子からも、
豆そのものと焙煎の仕方に自信のあることが伺えます。

「これはね、他のお店では絶対に飲めない一杯です。
イエメンはアルカイダの拠点ですからね、
珈琲に対して(品種改良などの)余計なことが出来ないんですよ。
仲の良いソマリアもコレラが流行っているような国だからね、
そんな余裕がない。そこがいいんです」

琥珀色というより漆黒の色合い、
深煎りならではの控えめな香り。

口に含むと、苦味はそこまでありません。
最初にくるのは滑らかな舌触りとコク。

ごくりと飲み込んだら、少し待ちます。

すると、来ました、甘みが。

うん、美味しい。

彼女のミディアムロースト(1,500円!)も飲みましたが、
ほどよい酸味もあり、一言で言えばクリアな味わいでした。

「美味しいよ!」

と、彼女。

珈琲が苦手な彼女に美味しいと言わしめたお店は、
実は少ないんです。

冷め始めてからも味の変化を楽しめるのが良い珈琲。

ゆっくり楽しんでいると、

「フレンチの方はね、クリームと砂糖を入れても美味しいよ。
全然味が変わるからね」

と、マスター。

一見すると優しげな佇まいの方なのですが、
眼力が鋭くて強いんです。

本音はもう少しブラックで楽しみたかったのですが、
これも折角の機会ですから、お願いしました。

photo_org (15)_R

温めなおして砂糖とクリームを入れた一杯。

うん、当然ですが全然別物になりました。

「でしょ?別物にならなきゃね。
ミルクだとね、珈琲に負けちゃうんだよ。
クリームだったらキメが細かいからよく混ざる。
巷ではカフェラテとか流行ってるでしょ?
まず珈琲がしっかりしてないとね」

元々が美味しい珈琲ですから、
砂糖などを入れても当然美味しいです。

「焙煎は焙煎機でされてるんですか?」

焙煎機が見当たらなかったので伺ってみました。

「ええ、焙煎機で焼いた豆しか出しません。
絶対に味が出ないからね。
これ(手網焙煎)はやったことないけど、
ほら、豆を焦がすのと焼くのとは違うから」

とのことでした。

うーん、ご自身でやられたことがないのに
批判をされるのはちょっと…

「私が一番出したいのはね、甘みです。
どんなローストでも、甘みが出ていれば、
まぁ成功かなと思います」

うん、甘み、出てます。

「まぁ偉そうなこと言ってるけどね、
所詮は珈琲ですから。珈琲は珈琲でしかないですから」

おぉ!

東日本橋の珈琲亭 駱駝やハーモニーのマスターからも、
同じ言葉を聞きました。

彼女のと2杯で3,500円。

正直、素直に高いと思いました。
自分だったらこの値段は取れないと思いました。

でも、今までの人生で最高級の珈琲は、
マスターの自信と信念とブレない軸から生み出された、
珠玉の一杯でした。

それにしても、この価格で提示できることも、
この価格で市場に受け入れられていることも、
本当に凄いことですね。

ご馳走様でした★


コヒア アラビカコーヒー専門店 / 赤坂見附駅赤坂駅永田町駅

昼総合点★★★★ 4.0


関連記事
comment
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する