2012/07/18 Wed
町田康さんの『バイ貝』を読みました。



いやぁ、これほどの乱文を作品と称せるのは、
町田康さんならではではないでしょうか。

雑文を、そのリズムで楽しむという感じ。

一切、心に残るものはありませんが、
読んでいるその時間は、確かにキラキラしていた気がします。

とにかく勢いだけでゴリゴリ押している感じなので、
途中にどうしても中だるみしてしまうのもご愛嬌。

最後の最後に、一段盛り上げて締めるところに、
プロの文筆たるものを見せて頂きました。

「銭と鬱の関係」というテーマ自体は非常に興味深かったので、
個人的にはもう少し町田さん流の哲学的な内容を期待しましたが、
良くも悪くも、エンターテインメントなのでありました。

どこまでが私小説の世界なのでしょう…

その点だけが気になります。(笑)

2012/06/12 Tue
落合博満さんの『采配』、
ようやく読みました。

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以下、心に留まったポイントを備忘録的に。

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・向上心よりも野心を持たせる。

・セルフプロデュースとは、目の前の仕事にベストを尽くすこと。

・ミスは叱らない、だが手抜きは叱る。

・できないことをできるようになるまで努力
 ⇒できるようになったらその確率を高める工夫をする
 ⇒高い確率でできることは更にその質を高めていく。

・何も反省せずに失敗を繰り返すことは論外だが、
 失敗を引きずって無難なプレーしかしなくなることも成長の妨げになる

・自分のできることをやらなかった時には叱る。
 小さなものでも手抜きを放置するとチームに致命的な穴があく。

・指導者は欠点を長所に変える視点を持って新人に接していくことが大切。
 現状のままで力を発揮させる方法がないか。
 欠点を治してしまうことで長所まで消してしまう恐れがある。
 すべてに完璧な人間などいない。
 長所が欠点を補い、次第に成長していくことに期待すればよい。

・リーダーは、まず部下たちにこうすればいいんだという方法論を示し、
 それで部下たちを動かしながらやればできるんだという成果を見せてやることが大切。
 重要なのは自信をつけさせ、それを確信に変えてやること。

・部下が「あの人の言う通りにやれば、できる確率は高くなる」と
 上司の方法論を受け入れるようになれば、
 組織の歯車は目指す方向にしっかりと回っていくはず。

・チーム作りの基本は、今いるメンバーをどう鍛えるか。
 任せるのであればすべてを任せる。しかしすべての責任は自分が負う。
 それがリーダーの仕事。

・自分にない色(能力)を使う勇気が、絵の完成度を高めてくれる。

・自分の腹の中を読まれてはいけない。それがプロフェッショナルの仕事。

・少しでも、できる人の思い、できない人の気持ち、
 両方を理解できるリーダーになる。

・最低限教えておかなければならないことは教える。
 あとは教えない。ただ見ているだけ。

・自分を大成させてくれるのは自分しかいない。

・負けるにしてもどこにチャンスを残して負けるか。
 いい結果が続いている時でもその理由を分析し、結果が出なくなってきた時の準備をしておく。
 そして負けが続いた時もその理由を分析し、次の勝ちにつなげられるような負け方を模索する。
 組織を預かる者の真価は、0対10の大敗を喫した次の戦いに問われる。

・成果をあげた者だけを認めるのではなく、成果をあげるためのバックアップ体制を万全にする。
 どんな仕事でも、目立つ成果を求めるのなら、それに見合ったバックアップが必要だ。

・長所を自覚させ、ヒントを与えながら自分の形を固めさせる。
 教え込むのは絶対的な基本の部分だけにする。
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特に「ミスは叱らないが手抜きは叱る」の部分と、
欠点を修正することで長所まで無くしてしまう可能性があることなどは、
これからも自分が常に意識していかなければいけない部分だと思いました。

そして「できる人の思い、できない人の気持ち」、
両方を理解できるようになること。

僕の一番の課題です。

野球に留まらず、
ビジネス全般を意識した落合さんの方法論の数々。

一流の人が一流たり得るのは何故なのか。

惜しげもない率直な語り口の行間に見え隠れする努力や苦悩、
「考えること」に費やされた膨大な時間に思いが到り、
グッときた良書でした。

モチベーション、もりもりアガりますよ!

2012/02/09 Thu
「失敗したからって、それが何?
経験値が増えて、語りぐさもできて、人生が豊かになる。
それのどこが悪いの」

平安寿子さんの『コーヒーもう一杯』を読みました。



ヘタなカフェ開業本を読むより、
ずっと「リアル」をイメージ出来る物語。

お金を借りやすく、金利も安い。
空きテナントも多く、
国や自治体はあの手この手で起業を支援してくれる。

そう、不況の時こそ起業・開業のチャンスなのです。

アメリカで流行している第3波、
「サードウェーブ」と呼ばれるカフェブームの感化もあり、
スペシャルティーコーヒーをウリにする
コーヒースタンドやカフェが続々と新規オープンしています。

どんどん潰れる。
どんどん出来る。

どこに出すのか、
何をウリにするのか、
コンセプトは?

今の東京は、カフェという形態に関して、
明らかなオーバーストア状態。

スタバにタリーズにドトール、
マックにサンマルクにミスド。

ライバルや競合はあまりにも多い。

それだけに、なんだかワクワクするのです。

面白い時代に生きています、wataqoo。



おっと、本の内容にまったく触れていないのですが、
カフェや飲食業で起業を考えている方には、
一読の価値があるのではないでしょうか。

僕は本を閉じて、
思わずつぶやいてしまいました。

「ごちそうさま」

明日も笑顔で、人生を楽しもう!

2010/07/14 Wed
この本は素晴らしかったので、
是非ご紹介したいと思います。





プレゼンのみならず、
通常の営業活動にも、
そしてどんな業種であっても、
汎用的に使えるノウハウが詰まっています。


終身雇用の崩れかけている日本にあっては、
会社に頼らず、
いかに自分の商品価値を高めていけるかということが、
どの業界であっても求められているところ。


まるで英文を翻訳したかのような、
簡潔で大胆で分かりやすく明快な文章が、
逆にポイントを際立たせて、
読者に迫ってきます。


著者は八幡紕芦史さん。


かなり攻撃的で実践的な、
wataqoo好みの本でありました。




2010/07/07 Wed
島田雅彦氏の『悪貨』を読みました。


氏の作品を読むのは、
初めてなんじゃないかというくらい、
記憶にありません。


Twitterでの氏の含蓄あるつぶやきの数々に惹かれ、
読んでみる気になったという次第です。





展開にスピード感があり、
文体も読みやすいので、
サクサクと、あっという間に読めてしまいました。


でも正直、
のめりこんで読んだのは、
前半3分の1くらいまででした。


途中から、
よくある話というか、
ありきたりな展開になってしまった感は否めません。


面白かったんですけどね。


期待が大きすぎたというところでしょうか。


個人的には、
漫画『クロサギ』と、
色んな部分がオーバーラップしました。


ただ、読後感は嫌いじゃないです。


湊かなえのような、
胸のムカつきもありませんし、
むしろ爽快でさえありました。


それが何故なのか。


パキっとした終わり方ではなかったので、
不思議。

2010/05/12 Wed
福田健さんの、
「この人なら!」と部下がついてくる話し方の極意』を読みました。


人材管理の王道的な内容ですが、
ポイントが凝縮されているので、
サラッと読めて、お得な感じです。





心に残った・残しておきたいポイントを、
以下箇条書きにして、
備忘録としたいと思います。


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【普段から注意すべきこと】

・自分から気軽に話しかける。
・打てば響くように応じる。
・可能な限り白紙で人とコミュニケートする。
・感情的になったら一呼吸おく。
・肯定的なメッセージを心掛ける。
・豊かな表情でコミュニケートする。
・異質な人、苦手な人と進んでコミュニケートする。
・確認を怠らない。
・粘り強くコミュニケートする。
・自分の持ち味を活かす。
・話し手が話しやすいように聞く。
・待つだけではなく、求め、働きかける。
・部下は、上司の聞き方によって、自分が認められてるかどうかを測る。
・「聞く」とは働きかけることであり、受身ではなく能動的積極的な活動である。
・話すより聞くが先。本気で「聞く」に力を注ぐ。
・先入観は一旦脇に置く。先入観を修正していく。


【部下と話す時】

・全体に目を配り、間をとって話す。
・反応を確かめながら話す。
・変化に注意し、変化の方向をつかむ。
・話したい、言いたいのサインを見逃さない。
・顔色を聞く。
・事前に相手に関心を持ち、一人ひとりの現状を把握しておく。
・話す直前の場の空気、相手の様子に気を配る習慣をつける。
・挨拶に対する反応から、部下の気持ちの動きをつかむ。


【相槌5則】

1.同意 2.促進 3.整理 4.転換 5.共感


【部下の願望】

・わかって欲しい。
・認めて欲しい。
・価値ある人間として扱って欲しい。


【潤滑油となる言葉】

・ありがとうございます。
・よろしくお願いします。
・いま宜しいでしょうか。


【部下に新しい仕事をしてもらう時】

・新しい仕事のメリットを強調する。
・「あなたを見込んで」と期待していることを伝える。
・「慣れるまでは僕が支えるから安心してやるように」と告げる。
・「問題があったら僕が責任を負うから」と力強く言う。


【理想の上司4則】

1.適度なアドバイスをする。
2.まかせっきりで放り出さない。
3.見守りながら過剰な口出しは慎む。
4.責任は自分が負う。


【部下にナメられない為の3則】

1.明確な指示を出す。
2.判断をキチンと下す。
3.頼まれたことは先送りしない。


【時間の使い方】

・時間がどんなことに使われているか、洗い出す。
・使われている時間のうち、する必要のない仕事、しなくても問題ない仕事はやめる。


【責任をとるとは何か】

・責任をとる→失敗、間違いを自分のこととして詫びる。
・責任を果たせなかった時の処分を潔く引き受ける。
・悪びれずに、今からでもやるべきこと、できることはやる。


【リーダーの条件】

・リーダーにカリスマ性は要らない。
・真摯さこそが、人がついてくるリーダーの条件(ドラッカー)。


【その他雑則】

・部下の仕事の結果について、最終責任をとるのは上司。
・部下を育てる最大の機会は、仕事の経験を積ませること。
・デキる上司は、当面の利益と先の見通しの両面を考えながら自分の責任を果たす。
・上司の責任→成果をあげる、部下を育てる。
・厄介な問題が起きた時、部下が注目するのは「上司の態度」。
・惜しまずに自分に時間を割いてくれる上司に、部下は心惹かれる。
・部下は上司のために存在するのではない。部下のために、上司は存在している。
・上司の仕事は自分が目立つこではない。
 部下の仕事をサポートし、一人ひとりの部下を目立たせ、光らせることである。
・部下を育てるのは、上司の役目であり、責任。
・話したことの意味を決めるのは話し手ではなく聞き手。
・人との出会いはドラマ。出会いをどんなドラマにするかは、その人の実力次第。


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ことあるごとに、
読み返したい言葉の数々です。


特に「理想の上司4則」。


1.適度なアドバイスをする。
2.まかせっきりで放り出さない。
3.見守りながら過剰な口出しは慎む。
4.責任は自分が負う。



こんな上司、
本当に最高です・・・。


明日からも楽しみつつ、
実践的な現場のなかで、
勉強させて頂きます!


ではでは、
おやすみなさいませ★